[対象: 初〜中級]
「テキストがほとんどなく画像やFlashが主なコンテンツのサイトに対する最適化」について今日は解説します。
おなじみのMatt Cutts(マット・カッツ)氏に代わって、Google社員のTifanny Oberoi(ティファニー・オベロイ)さんのウェブマスター向けQ&Aビデオからになります。
テキストがほとんどなくても問題にならないと断りつつもGoogleに何のサイトか伝えるためにできることがあるとティファニーさんはアドバイスしています。
『テキストがあまりないサイトです。問題がありますか?』
重要ポイントを箇条書きでまとめます。
画像についてのアドバイス
- Googleは写真を理解できないからその写真が何なのかが分かるようにテキストを追加したほうがいい。
- ファイル名をIMG345789.jpgではなくその写真の手がかりになるような説明的な名前にする。
- 画像の周辺にテキストを書く。
- 写真を説明するaltタグも絶対に必要。
- altタグはSEO上の理由以外でも役立つ。インターネット回線が遅いときはaltタグでその画像が何なのかが予想できるし、スクリーンリーダーを使っているユーザーの手助けになる。
- テキストを画像の中に埋め込まない。サイトタイトルのバナーであってもテキストのほうがGoogleにはヒントになる。
FLASHについてのアドバイス
- GoogleはFlashをインデックスできるけれどいくつか気をつけるべきことがある。
- Flashは装飾のために使ったほうがよく、メインのコンテンツやナビゲーションとしては使うべきではない。
- Flashをオフにしているユーザーがいるし、携帯電話はFlashをサポートしていないことがある。そういったユーザーにとってナビゲーションがすべてFlashというのは非常にフラストレーションを感じさせる。
- ナビゲーションにはFlashを絶対に使わない。
- GoogleはFlashの扱いが上手になってきているが右から左に書く言語などではまだ課題が残っている。
- Flashをインデックスできない検索エンジンもある。
ファイル名とalt属性、写真周辺に置く写真を説明する文の重要な3つのテキスト要素になります。
“写真だけ”というのは推奨されません。
画像検索の最適化については、ずっと以前に公開されたMatt Cutts氏によるビデオ解説も役に立ちます。
一方でGoogleはFlashをインデックスできるとはいえ、メインコンテンツやナビゲーションメニューとしてのFlashの利用は勧めていません。
僕が気になるのは画像を表すファイル名を付ける点です。
英語ではたしかにそのとおりですが、日本語にも当てはまるのでしょうか?
ウェブマスターヘルプの「画像」セクションでは、以前は「我が家の新しい黒い子猫.jpg」のように名付けることを推奨していました。
しかしこれは単純に、元となる英語版ヘルプの「my-new-black-kitten.jpg」をそのまま訳しただけに思われました。
現在はなくなっています。
GoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏によれば、ドイツ語の場合はキーワードの意味をGoogleは確かに理解しているそうです。
From what I’ve seen in German, we do understand keywords in the URLs even when they’re not using 7-bit-ASCII characters.
ファイル名に含まれるキーワードは微々たる要因だとは想像しますが、ひょっとすると日本語であったとしても「我が家の新しい黒い子猫.jpg」のほうがいいのかもしれません。
誰か、日本語ファイル名の画像を実験してみてください。
Image credit to Georgo10