Googleモバイルファーストインデックスに移行したかどうかを調べる3つの方法 #inhouseseo

[レベル: ALL]

2018年4月6日に開催された ISM Spin-off #4 – Google Search Night で Google の Gary Illyes(ゲイリー・イリェーシュ)氏が基調講演しました。
この記事では、その講演のなかからモバイル ファースト インデックス (以下、MFI) に関する部分をレポートします。

MFI について講演する Gary Illyes

MFI の現状

  • MFI によくある誤解――インデックスは1つ。モバイル検索用とPC 検索用に別々のインデックスを作成するわけではない
  • 準備ができたサイトから移行を始める。MFI 移行によって検索トラフィックが減らないようにする
  • MFI 移行によって起こる目に見える変化:
    • クロールの大部分がモバイル版 Googlebot になる
    • モバイル版ページからコンテンツが取得される
  • MFI に移行したかどうかを調べる方法:
    • Search Console に届く通知
    • 通知が来ないとしたら、Googlebot の活動をログで調べる
    • Google 検索のキャッシュがモバイルページのコンテンツになっている
  • 移行はすでに始まっている――移行通知を Search Console 経由ですでに送信している
  • MFI 移行が完了するまでのタイムラインは決まっていない――数年かかるのではないかと予想している

必要な MFI 対応

コンテンツとメタデータの一致

  • 重要なコンテンツは PC 向けページとモバイル向けページで一致させる――画像や動画などのメディアコンテンツを含む
  • title タグや meta description タグなどのメタデータを一致させる
  • 構造化データを一致させる
  • hreflang を一致させる
  • rel=”canonical” を一致させる
    ※すずき補足:「別々の URL」構成における rel=”canonical” と rel=”alternate” で従来とは変化した推奨が出てきました。後日あらためて紹介します。

クロール キャパシティ

  • スマートフォン版 Googlebot のクロール頻度に制限をかけないようにする

robots.txt

  • スマートフォン版 Googlebot のクロールを robots.txt でブロックしてはいけない

慌てない

  • 準備ができたサイトから移行を始めている――移行が始まったのはレスポンシブ ウェブ デザイン のサイトが大多数で、動的な配信が少し
    ※すずき補足:あとでゲイリーに直接確認したところ、動的配信や別々 URL のサイトも移行していないわけではないが、ほとんどはレスポンシブ ウェブ デザインのサイトとのこと。移行による悪影響がないことを確認しやすいからでしょうね。
  • 展開完了までの期間は決まっていない

Speed Update

とりたててインパクトの大きな情報が含まれているわけではありませんが、MFI の移行が本格展開した現在、もう一度確認しておきたいことがいくつもありますね。

ゲイリーは、MFI のほかにも

  • インフラストラクチャのアップデート
  • 画像検索と動画検索
  • Search Console

について簡単に話しました。

明日以降の記事でレポートします。