Google検索でリッチスニペット結果が多すぎると、品質と関連性を満たしていても表示されないことがある

[レベル: 中級]

リッチスニペットが検索結果に表示されるには、3つの基準を満たしている必要がありました。
しかし、1つの検索結果ページにあまりにも多くのリッチスニペットが表示されてしまうと乱雑な状態に見えてしまうため、基準を満たしていても、あるクエリでは表示されていたとしても別のクエリでは表示されないということが起こりうるようです。

Googleアプリのリッチスニペット

多すぎるリッチスニペットは検索結果をゴチャゴチャにする

GoogleスイスのZineb(ジネブ)さんが、フォロワーからのリッチスニペットに関する質問に回答していました。

[フォロワーの質問]: リッチスニペットが検索結果に表示されるまでには、平均的にどのくらいの時間がかかりますか?

[ジネブさんの回答]: 時間よりも品質と関連性が問題になります。
品質が高く、リッチスニペットが(検索結果の)UXを向上させるとアルゴリズムが判断すれば24時間以内に表示されることもありえます。

[フォロワーの質問]:(品質と関連性の)2つの条件を私のサイトは満たしていると思うのですが。

[ジネブさんの回答]: リッチスニペットが適用されるかはクエリにもよります。
また、リッチスニペットが表示されるサイトで検索結果がゴチャゴチャにならないようにもしています。
リッチスニペットが表示されているサイトと比較して、品質と関連性を評価してみてください。

リッチスニペット表示でもライバルサイトと競争

検索結果に出てくる10個のページすべてにリッチスニペットが表示されていたら、たしかにゴチャゴチャして見づらいかもしれません。
そういえば、(廃止された)著者情報プログラムが稼働していたときには、検索結果が顔写真で埋まってしまうことがあり乱雑な印象を受けたものです。
同じように、検索結果のすべての結果に★が付いていたら目障りかもしれませんね。
それにユーザーの視線を引くという効果もまったく薄れてしまいます。

したがって検索結果に出てくるリッチスニペット対象のページが2、3件であれば、品質や関連性の観点から問題なくリッチスニペット表示が適用されていたとしても、対象ページが増えてくると評価が上位のページだけにリッチスニペットが表示されるということがあるようです。
検索順位だけではなく、リッチスニペット表示でもしのぎを削らなければなりませんね。

ただし条件に見合っていれば、構造化データの実装して早ければ24時間以内にリッチスニペットが表示されることにもジネブさんは言及していました。
昔と比べると処理がずいぶんと速くなったものです。