[レベル: 上級]
AI Overview（AI による概要）に含まれる関連コンテンツへのリンクとウェブ検索結果の上位表示ページが被る状況が大幅に増加しているようです。
また、AI Overview はコア アップデートの影響を受けることが明らかになりました。
AIO の 99.5% のリンクがウェブ検索上位 10 位以内
seoClarity が 36,000 個のキーワードを調査したところ、AI Overview のソースには、99.5% の確率で、検索結果の上位 10件 のうち 1 つ以上が含まれていたとのことです。
📝すずき補足：調査期間は 2024 年 8 月 15 日 〜 2024 年 8 月 22 日、米 Google 検索における調査。調査方法の詳細はこちらを参照
2024 年 1 月に公開した以前の調査では、66 個のキーワードのうち、SGE と通常のウェブ検索の両方で、検索結果の上位 3 位に同じドメインが表示されたのはたった 1 つだけでした。
📝すずき注：AIO は当時はまだ一般公開前の SGE (Search Generative Experience) だった
さらに、75% のキーワードでは、SGE に含まれるリンクのドメインとウェブ検索結果に表示されるドメインのセットに大きな違いがありました。
- 上位 3 位に共通するドメインが 1 つ：44%
- 上位 3 位に共通するドメインがなし：31%
以前の調査結果からは、SGE とウェブ検索は明らかに異なる検索アルゴリズムが使用されていると推測できました。
📝すずき補足：SGE とウェブ検索のアルゴリズムは違うと Google の John Mueller 氏から直接聞いたことがある
最新の調査とは調査方法が異なるので単純な比較はできません。
それでも、現在の AI Overview に含まれる関連ページとウェブ検索結果の上位表示ページが近くなってきたと、SGE の頃から AIO を使ってきた人は体感的に気付いているのではないでしょうか？
従来からのウェブ検索のランキングシステムを AI Overview に Google は組み込んできたと考えられそうです。
したがって、AI Overview に引用されたければ今までどおりの SEO を継続すればいいとも言えます。
AI Overview の概要とウェブ検索の両方に掲載されたら検索トラフィックが大きく増えそうです。
ただ、Search Console の表示回数や掲載順位の計測が面倒になりそうではありますが。
AIO はコア アップデートの影響を受ける
先日展開を開始した 2024 年 8 月のコア アップデート（まだ展開中）のタイミングで、AI Overview も目に見える変化があり、コア アップデートは AI Overview にも影響を与えているようだという分析が出ていました。
John Mueller（ジョン・ミューラー）氏が認めています。
AI Overview は検索の一部だし、コア アップデートは検索に影響を与える。つまり、AI Overview はコア アップデートの影響を受ける。
ミューラー氏の発言からも、ウェブ検索のランキングシステムを AI Overview が利用していることが伺えます。
とはいえ、AI Overview は依然として試験運用中です。
今後も変更はありうるでしょう。
ひょっとしたら独自のランキングシステムを組み込む可能性も否定はできません。
変更がありうるという点でも、今の段階で、AI Overview 向けに特殊なことに取り組む必要はなく、今までどおりの取り組みを続けるのが得策です。
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