アクセス解析ツールにおけるGoogle Discoverからのトラフィックはゆくゆくはオーガニック検索扱いへ

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Discover からのトラフィックは、リファラーがないダイレクトのトラフィックとしてアクセス解析ツールではレポートされます。
しかし、将来的には Google 検索からのオーガニック トラフィックとしてレポートされるようになる可能性があります。

Search Console では可能だが解析ツールでは不可

Discover からのトラフィックは Search Console のパフォーマンスレポートで調べられます。

Search Console のパフォーマンスレポート

しかしながらアクセス解析ツールではないので、訪問後のユーザー行動までは分析できません――たとえば、滞在時間やそのページのあとの遷移、コンバージョンしたかどうかなどまでは Search Console では追跡できません。

Discover のトラフィックはリファラーを送信しないためアクセス解析ツールではダイレクトとして認識されます。
たとえば Google アナリティクスなら (direct) / (none) です。

通常は、Discover のトラフィックだけを切り出すことはできません。
リファラーがないそのほかのダイレクトトラフィックと混ざってしまっています(試験的にリファラーを送信する Discover フィードもあるっぽいけれど、基本はダイレクト)。

Discover に掲載された場合だけにトラッキングパラメータを付ける方法もありません。

ゆくゆくは検索トラフィックに統合

Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏によれば、確証は持てないとしつつつも長期的には Google 検索と同じタイプのトラフィックとして Google アナリティクスでも扱う方向とのことです。
つまり、オーガニックトラフィックとして Discover からのアクセスがゆくゆくは認識されることを期待できそうです。

4 月の BrightonSEO で話したときにもジョンは同様のことを言っていました。
なので、Discover を検索扱いする計画はたしかにあるのだろうと考えます。
トラフィックとして扱うからこそ、Search Console でパフォーマンスレポートを提供したのでしょうからね。

時期は未定としても、Discover からのトラフィックをアクセス解析ツールでも早く分析できるようになることを望んでいるサイト管理者も多いのではないでしょうか。
無視できないくらいに Discover トラフィックが増えているサイトがあるとも聞いています。

1 つ気になるのは、Google のオーガニックトラフィックと完全に同じリファラーになってしまうとそれも困る点です。
Discover と検索は別ものなので、望むらくは Discover 用のリファラーを提供してほしいものです。