[レベル: 中級]
Google 検索のインデックスから消滅し始めていた Twitter の投稿が再びインデックスに戻りつつあります。
Twitter 投稿が Google 検索から消滅
Twitter は先日、ログインしていないと(ウェブからは)投稿を閲覧できないように仕様を変更しました。
NEWS: Twitter's web version no longer allows users to browse without logging in. All urls redirect to the signup page.
This is believed to be a measure to make it harder for scrapers to take Twitter's data, like ChatGPT's web browsing plugin has been doing. pic.twitter.com/DbfuAWwS4p
— T(w)itter Daily News (@TitterDaily) June 30, 2023
サーバーに負荷をかけるスクレイピングへの一時的な防御策のためです。
しかしながら、この仕様変更が影響して、Google のインデックスからも消え始めました。
Googlebot は非ログインユーザー扱いになり投稿をクロールできないからです。
As @rustybrick reported this AM, tweets are dropping out of the SERPs based on the latest changes on the platform. Search visibility is dropping, and spot-checking those rankings reveals those tweets or Twitter accounts are not ranking anymore: https://t.co/18qCONZ4XV pic.twitter.com/ggH6QVTRUw
— Glenn Gabe (@glenngabe) July 3, 2023
ツイッターの最新の変更により、ツイートがSERPから削除されている。検索の可視性が低下していて、ランキングを確認すると、これらのツイートやツイッターアカウントがランキングに載っていないことがわかる。
検索トラフィックを推測するツールでは減少傾向が見られています。
インデックスに戻り始める
ところが、昨日あたりから再び検索トラフィックが戻り始めました。
Looks like changes are being implemented. Twitter is now using a modal window for users not logged in (and Google can see the tweet content below the modal). And search visibility is bouncing back (see @semrush and @sistrix below). Much better than the redirect errors… pic.twitter.com/2bAas3m5U2
— Glenn Gabe (@glenngabe) July 5, 2023
どうやら変更が実装されているようだ。Twitter は現在、ログインしていないユーザーに対してモーダルウィンドウを使用しており、Google はモーダルの下でツイートコンテンツを見ることができる。そして、検索の可視性が回復している。
グラフでは、検索トラフィックが戻りつつあることを確認できます。
Google 検索からのトラフィックを失うことは、Twitter にとっても好ましいことではありません。
クロール、インデックスに悪影響を与えないように何らかの変更を加えたと思われます。
現在は、ログインしていなくても 通知許可を要求するモーダルウィンドウが出現するものの、閉じれば投稿を閲覧できるようになっています。
Googlebot は、モーダルウィンドウに邪魔されずに投稿にアクセスできているようです。
もっとも、すべての投稿を閲覧するには依然としてログインが必要ですが。
ログイン必須のほか閲覧数の制限など、Twitter の迷走ぶりが続きます。
特に日本では、インフラの一部になっています。
節度ある振る舞いをしてほしいものです(が Elon Mask に求めるのは無理な話でしょうか?)。