あなたのSEOライバルは通常のウェブサイトだけではなく、画像・ビデオ・ニュースなど、ウェブ上のさまざまなカテゴリに存在するということを、意識したことがありますか?
一般サイトに加えて、結果ページに「画像・ビデオ・ニュース」なども含めて表示する検索のことを、「Blended Search(ブレンデッド・サーチ)」といい、Googleは「Universal Search(ユニバーサル・サーチ)」と名づけています。
上のキャプチャは、昨日活動再開した「倖田來未」のGoogleでの検索結果です。
(別にファンではないですw)
通常のウェブ検索結果に混ざって(=”blended”)、ニュース検索の結果とビデオ検索の結果が表示されています。
一方、Googleは、各カテゴリに絞った検索機能も提供しています。
こちらは、「Vertical Search(バーティカル・サーチ)」と呼ばれる機能です。
検索ページの最上部に、対象を限定して検索できるリンクが見えます。
Googleは、Universal SearchとしてBlended Searchを2007年5月に導入しました。
続いて、MSN Live Searchは同年7月、Yahooは同年10月にBlended Searchを導入しています。
このBlended Searchが検索ユーザーの行動にどのように反映されているかという調査がiProspectの元で行われました。
まず、Blended Searchに先立って導入されたVertical Searchは、ほとんど利用されていません。
調査対象者の35%は使ったことがなく、25%は使ったかどうか覚えていないと回答しています。
あわせると、60%がVertical Searchを実質的には利用していないということです。
そう言われると、僕自身もほとんど使ってないですね。
画像を検索するときに利用するくらいでしょうか。
画像検索が、Vertical Searchの中で利用率が最も高いというのは調査結果にも書かれていました。
ユーザーが自らカテゴリを絞ったVertical Searchを利用することは稀なのですが、他のカテゴリからの結果がBlended Searchとして通常のウェブ検索の中に混ざると、クリックする割合が増加します。
Blended Searchでクリックされる割合がもっとも高いのは、「ニュース結果」です。
回答者の36%がBlendes Searchのニュース結果をクリックしています。
Vertical Searchをのニュースをクリックするのは、その半分の17%です。
Blended Searchの画像結果をクリックするのは31%、一方Vertical Searchの画像検索をクリックするのは26%、
Blended Searchのビデオ結果をクリックするのは17%、一方Vertical Searchのビデオ検索をクリックするのは10%という調査報告になっています。
すべて、Blended Searchとして通常のウェブ検索に混ざったほうが、ユーザーの目に留まる率が上回っています。
Blended Searchのニュース結果・画像結果・ビデオ結果をクリックしたことがないのは、19%でした。
80%以上のユーザーは、Blended Searchの結果を見ているということですね。
サーチエンジンがインデックスする情報の範囲と量は、増え続けています。
これまでのように、通常のウェブページだけではなくニュース・画像・ビデオなど他の種類のコンテンツのSEOも視野に入れていかなければ、乗り遅れていくのは必至です。
またライバルは、通常サイトだけではなくニュースサイト・画像・ビデオも含まれることにもなります。
ブログヤフーグーグルSEO対策ドットコムさんが、「ユニバーサルキーワード」という用語を使って、これからは海外サイトとも争わなければならない可能性を指摘しています。
「ユニバーサル」、響きは格好いいですし検索ユーザーにとっては恩恵をもたらしますが、SEO対策をするウェブマスターにとっては、忌々しい言葉です。(笑)