検索エンジンには、サイト管理者向けに特殊な検索構文(検索コマンド、検索オペレータ)が準備されています。
幅広く知られているのが、「link:」コマンドや「site:」コマンドですね。
使うべきなのに知られていない「allintitle:」なんていうコマンドもありました。
今日は、もう1つほとんど知られていないであろう、でも知っておくべき特殊検索構文を解説ます。
「allinanchor:」コマンドです。
“All in anchor”の意味で、”anchor”は「アンカーテキスト」を表します。
“allinanchor:キーワード“としてallinanchor:の後にキーワードを続けて入力して検索すると、そのキーワードをアンカーテキストとしてリンクが張られたページを、順に返します。
指定したアンカーテキストで、リンクを張っているページではなく、リンクが張られているページです。
allinanchor:海外SEO で検索してみましょう。
「海外SEO」をアンカーテキストに含んでリンクが張られているページが、評価の高い順に並びます。
さて、この「allinanchor:」コマンドを何に使うがが重要です。
あなたがターゲットにしているキーワードで、allinanchor:検索してみてください。
通常の検索結果と比べて、どうですか?
もし通常の検索結果と比べて順位が低いなら、そのキーワードをアンカーテキストとしてのリンク構築がまだ不十分です。
もっとリンクを集める必要がありそうです。
対して、通常の検索順位よりもallinanchor:検索での順位が上なら、キーワードをアンカーテキストとしてのリンク構築は、成功していると言えそうです。
もし、allinanchor:では上位なのに通常の検索では10位以内どころか、ページをめくってめくって1,000番近くにいる、こんなケースにぶち当たったら、問題がありそうです。
これは、-950ペナルティの原因とも推測されるバックリンクペナルティに相当する可能性があります。
過度に集中したアンカーテキストでリンクを張りすぎ、人為的だとしてペナルティを受けているかもしれないのです。
アンカーテキストに絞ったallinanchor:検索では上に出てくるのに、通常検索では出てこない、こんな場合は何らかのペナルティを与えられているか、フィルタがかけられていることを疑ってください。
アンカーテキストの本来の評価が、最終的な結果(通常検索)に正常に適用されていないと判断できるからです。
「allinanchor:」コマンドは、「site:」コマンド以上に不安定なときがあるのですが、それでもリンクビルディングの成功度合いを見極めるのに、1つの参考値として利用できます。
【補足】
「allinanchor:」コマンドに似たような検索オペレータとして、「inanchor:」コマンドがあります。
しかし、対象が異なるので注意してください。
詳しくは、こちらをどうぞ。