AMPキャッシュの強制更新にはupdate-cacheを使う。従来のupdate-pingは廃止

[レベル: 上級]

Google に保存されている AMP キャッシュを強制的に更新したり削除したりするときには、update-cache をリクエストします。
update-ping は現在はサポートされていません。

update-ping ではなく update-cache で更新・削除

もう2年近く前になりますが、Google の公式ドキュメントに基づいて AMP のキャッシュの仕様を詳しく解説した記事を書きました。

この記事のなかで、AMP キャッシュをすみやかに更新したり削除したりする方法として利用できる update-ping についても言及しました。

しかしながら、update-ping はすでに廃止になっています(3か数か月ほど前から?)。
現在は、update-cache を利用します。

update-cache は難しい?

update-ping は定められたフォーマットに従った URL にアクセスすることで実行できました。
フォーマットは比較的シンプルです。
AMP キャッシュの URL の作られ方がだいたいわかっていれば利用できます。

一方で、update-ping とは対象的に update-cache は難し目です。
JSON ファイルの取得やタイムスタンプの指定、RSA 鍵による署名などが必要です。

update-cach リクエストに必要なパラメータ

署名のための RSA 鍵を自分で生成する必要もあります。

僕には高度なので、残念ながら update-cache を構成する手順をここでわかりやすく解説することができません。
スミマセン。

詳細はドキュメントを参照してください。

至急でないならキャッシュアクセスで更新

Google の CDN サーバーに保存されている AMP キャッシュは何もしなくても自動で更新されます。
AMP キャッシュをユーザーに返すときに、AMP CDN サーバーはオリジナルのドキュメント、リソースが更新されていないかどうかをチェックします。
更新されていればキャッシュを更新します。
そして、次のユーザーには更新されたキャッシュを返します。

最初のユーザーには古いコンテンツを返してしまうし、タイムラグの関係でその次の数人のユーザーにも古いコンテンツを返してしまうかもしれません。
それでも、サイト管理者がなんらかのアクションを起こさなくても、最新のコンテンツが最終的に配信される仕組みが整っています。

ユーザーのアクセスが頻繁であればあるほど最新の状態が保たれやすくなるのも AMP キャッシュ更新の特徴です。

大至急更新しないと大変なことが起こるという事態でない限りは、update-cache を使う必要はないでしょう。
放っておいてもいずれ更新されます。

それでも、至急の更新・削除が要求されるケースがあるかもしれません。
そんなときは、update-cache を利用してください。

[H/T] Anna さん