[対象: 全員]
不自然リンク警告におけるnofollow属性の使い方をGoogleのJohn Mueller(ジョン・ミューラー)氏がウェブマスター向け公式ヘルプフォーラムでアドバイスしました。
取り除けない不自然リンクはnofollow属性を付けることで削除と同等の扱いになるとのことです。
アルゴリズム的に悪影響を受けることがあるのでコメントスパムを放置すべきでないともあわせて助言しています。
ガイドラインに違反する疑わしいリンクを外せないときはnofollowを付ければ、そのリンクを完全に削除するのとほぼ同等になる。
ただしPageRankを渡さなくなるという点以外では完全に同等ではなく、たとえばウェブマスターツールに外部リンクとして表示されるしユーザーがクリックできるし、また他のサイトで言及されることになる。もしそれがお金を払って買っているリンクで役に立っていて関連するユーザーを運んでくれるのであればnofollowを付ければいい。削除する必要はない。
他人のブログにスパムコメントを残したのであれば(SEO業者がやったことであっても)元に戻すか削除したほうがいい。コメントスパムや他人のサイトにリンクを置いていくことは他のサイト管理者との関係を非常に悪くする。
私なら、コメントにはnofollowが付くのでGoogleのアルゴリズムが無視したとしても自分のサイトに影響しているなら、SEOを抜きにしてそういったリンクを削除して今までの行いを改めるだろう。
もし自分のサイトにコメントスパムをやられているなら、そのリンクが評価されてPageRankを渡すのを防ぐためにnofollowを使うのはいい手段になる。
とはいえコメントスパムをそのままにしておくのは素人っぽく見える。極端なケースではそのまま放置しておくとアルゴリズム的な対応を受けることもある。コメント内のリンクが理由ではなくリンクに関連付けられているテキストが理由になる。
たとえばペットのしつけに関するブログに低価格な薬のコメントばかりが書き込まれていたらどうだろうか? 何についてそのページが実際には書かれているのかアルゴリズムが理解するのが難しくなるかもしれないしキーワードの詰め込みに見えることもあるかもしれない。
不自然リンク警告の対象になる、問題となっているリンクを外せないときはnofollow属性をそのリンクに付けることでも対処可能とのことです。
そうは言っても外せないリンクを編集してnofollowを付けることができるケースがそう多いとは思えませんが。
でも覚えておくといいでしょう。
ただ直接のクリックによってユーザーを送ってくれる広告としてのリンクであれば、nofollow属性を付けることで不自然リンクの対象からは除外されます。
GoogleはPR活動としての広告リンクまでを禁止していません。
ランキングを不正に操作するために“PR”を渡すリンクを禁止しているのです。
一方でコメントスパムは放置してはいけません。
コメントスパムに貼り付けられたリンクにはたいていnofollowが付いているでしょうが、記事のテーマとは無関係なキーワードが書き込まれていることによって悪影響が出てくることがありそうです。
もっとも僕のブログの読者でコメントスパムをそのままにしておく人はいませんよね。
知り合いやお客さんのブログでそういったことに無頓着なのがあったら指摘してあげましょう。
今日の記事の要点は次の2つです。
- 削除できない(したくない)不自然リンクにはnofollow属性を付ける。
- コメントスパムは放置したままにしない。