Matt Cuttsがサブドメインとサブディレクトリを解説したビデオ

Matt Cutts氏が、サブドメインとサブディレクトリの取り扱いについて説明しているビデオが公開されました。

このビデオは、米Las Vegasで開催されたPubConでMatt Cutt氏とVanessa Fox女史がインタビューに応えたときの模様です。(Vanessa Foxさんは、今年の6月まで、Google Webmaster Centralで働いていました。)

PubComで、Matt Cutts氏が、Googleがサブドメインをサブディレクトリのように取り扱うようになると発言したという記事を投稿しました。
結果として同じドメインのウェブページは、同時に検索結果に3つ以上表示されなくなる可能性があるということでした。

続報として、Matt Cutt氏がブログでもう少し詳しいことを説明したという記事も投稿しました。
「host crowding」の変更は一律に適用されるのではなく、大きなインパクトは与えていないということでした。

ビデオでは、続報でお伝えしたとおり、同じドメインの3つ以上のページが検索結果に、絶対に同時に登場しなくなるわけではないと、説明されています。

制限がかかるのは、たとえばロングテールキーワードが検索されたときです。

「Lady’s Italian shoes with cristal(水晶の付いた女性のイタリア製の靴)」という、稀なキーワードが検索された場合、このキーワードを含むウェブページは、そう多くありません。
そうすると、検索結果にこのキーワードを含んだ同一ドメインのページばかりが表示されます。
あるシューズショップのサイトだったり、オークションサイトだったりします。

同じドメインのサイトに埋め尽くされるのは、情報が偏ってしまうので、検索者にとって良いことではありません。

実際に、ロングテールキーワードをターゲットにしてスパム的に検索結果を占領するサイト管理者も存在します。

こんなケースでは、同一ドメインの表示数に制限がかかります。

一方、たとえば「Google」や「Yahoo」というような多様性のあるキーワードで検索した場合は、それらに関したさまざまなページが存在します。
(Google検索、Googleマップ、Googleニュース、Googleブログ検索などですね)

こんなケースでは、同じドメインといえども、同時に多数表示されます。

サブドメインがサブディレクトリのように取り扱われて同時表示数に制限がかかるのは、Googleが検索結果を1つのドメインに占領させるべきでないと判断した場合です。

そのうちのひとつが、ニッチなキーワード、ロングテールキーワードということのようですね。

ビデオでは、サブディレクトリとサブドメインの話のほかに、直近のPageRank更新有料リンク問題、Google ウェブマスターツールの各国語版の話なども出ています。

視聴してみてください。