ビデオサイトマップQ&A×13

英語版のGoogle Webmaster Centralブログが、ビデオサイトマップのウェブセミナーで交わされたQ&Aを13個取り上げています。

全部を訳したので、ビデオコンテンツをサイトで公開しているサイト管理者は参考にしてください。

Q1: ビデオのソース・コンテンツは別のサイトでホストされていてもいいのか。サードパーティのサイトでも可能か。たとえば、YouTubeにビデオをホストしているが、それでもビデオ検索のトラフィックに適合しているか。

A1: はい、サードパーティのサイトを使ってビデオをホストできます。再生するページ(<loc>タグの中にあるURL)だけは自分のサイトに存在する必要があります。 <video:content_loc> と <video:player_loc> は異なるサイトやサブドメインのURLを指定することができます。

下にあるのは、再生するページとは別のサブドメインでコンテンツがホストされている有効なビデオサイトマップのコード例です。

<url>
  <loc>http://www.example.com/videos/some_video_landing_page.html</loc>
    <video:video>
      <video:thumbnail_loc>http://www.example.com/thumbs/123.jpg</video:thumbnail_loc>
      <video:title>Grilling steaks for summer</video:title>
      <video:description>Alkis shows you how to get perfectly done steaks every time</video:description>
      <video:content_loc>http://video-hoster.example.com/video123.flv</video:content_loc>
      <video:player_loc allow_embed="yes" autoplay="ap=1">http://www.example.com/videoplayer.swf?video=123</video:player_loc>
    </video:video>
</url>

※鈴木補足:<loc>タグで指定するビデオの再生ページは自サイト(www.example.com)のURLですが、<video:content_loc>タグで指定するビデオのデータが存在する場所のURLはサブドメインサイト(video-hoster.example.com)のURLになっています。

Q2: ビデオをホストするのにYouTubeを使っているが、自分が本来の所有者だとGoogleは証明してくれるか。

A2: ビデオをアップロードした人がビデオの所有者だと証明できる機能は今のところありません。原作者の割り当ては、ビデオだけでなくほとんどすべてのタイプのコンテンツに対してウェブでは難しい問題です。

Q3: GoogleはYouTubeを所有しているが、それでもYouTubeのビデオを埋め込んだユーザーはビデオサイトマップを送信するべきか。それとも不要か。

A3: Googleは、他のビデオコンテンツのソースと同じようにYouTubeを扱います。YouTubeでホストされたビデオだけをインデックスさせたいなら、ビデオサイトマップを送信する必要はありません。しかしビデオを自分のサイトで再生するためのプラットフォームとしてYouTubeを使っているなら、サイトマップ送信を推奨します。

Q4: Googleがビデオサイトマップを受け取って確認するまでどのくらいの時間がかかるか。

A4: ビデオサイトマップ送信には2つのプロセスがあります。

  1. サイトマップを取得して構文エラーがないか解析します。これは数分以内に行われます。
  2. サイトマップで参照されているデータを取得し、チェックを実行し、メタデータが正しいか検証し、その他にさまざまな処理を行ってから最後にビデオをインデックスします。この処理に要する時間は、そのサイトや私たちのシステムのロードの具合によって大きく異なります。

Q5: どのタグやカテゴリがビデオサイトマップやmRSSでもっとも重要か。自分でカテゴリを作るべきか、それとも従ったほうがいいリストがあるのか。

A5: 現状では、含めたほうがいいもっとも重要なメタデータは、titleとdescriptionです。両方とも必須です。カテゴリタグはオプションで、選択するリストはありません。

Q6: ビデオサイトマップを利用するのにHTML5を使わなければならないか。HTML5は発見に役立つか。自分のサイトがHTML5に準拠していたとしても、ビデオサイトマップの送信は必要か。

A6: ビデオサイトマップの原理はHTML5であっても何も変わりません。サイトで使うマークアップに関係なくビデオサイトマップを使うことをおすすめします。とはいえ、HTML5は役立ちます。なぜなら<video>のようなタグがあると、そのページにビデオが存在することを私たちが確認しやすくなるからです。

Q7: ビデオを埋め込まずにiframeを使っても、Googleは見つけてくれるか。

A7: ページにビデオコンテンツを埋め込むのにiframeを使うことは推奨しません。

Q8: 1つのURLに複数のビデオを載せることはできるか。

A8: できます。しかしユーザーにとっていちばん利用しやすいとは言えません。ユーザーはビデオの検索結果をクリックしたとき、たどり着いたページにある複数のビデオの中から正しいものを選ばせられるのをたいていは嫌がります。

Q9: Googlebotを許可するrobots.txtをそのためだけに作る必要があるか。それともGooglebotがブロックされていないことを確認するだけでいいか。

A9: Googlebotが確実にブロックされていないことを確認するだけでいいです。

Q10: サムネイルを作成したが使われていない。Googleはビデオから自分たちでサムネイルを作成するのか?

A10: 正しい形式になっていればサムネイルを使用します。そうでなければ生成します。120×90 ピクセル以上のサムネイルを作成することをおすすめします。PNGやJPEGのような多くのフォーマットを受け付けます。

Q11: ビデオのファルサイズに制限はあるか?

A11: 今のところ、ビデオサイトマップを通して送信するコンテンツにビデオのファイルサイズ制限はありません。

Q12: ビデオのトランスクリプションやクローズドキャプションを指し示す方法はあるか。

A12: 現状はありません。今後できるかもしれません。

Q13: ビデオの表示に、Lightboxやポップアップを使うのはどうか。それでもインデックスされるか。

A13: 使われ方やレンダリングのされ方によって異なります。しかしインデックスされることを重要視するなら、安全な方法ではありません。ウェブマスターヘルプでは次のように説明しています。「サイトを設計する際には、あまり複雑な JavaScript や Flash を使用せずに動画ページを作成することが重要です。」 たいていにおいて、ロボットに対してはシンプルなほど安全です。

『ECサイトでコンテンツを増やす方法』でも紹介したように、ビデオは有益なコンテンツになります。

そしてGoogleはビデオコンテンツのインデックスに力を入れています。

このブログでは公開していませんが、100本くらいの動画を僕は今年作成しました。

もしまだビデオの作成に未着手なら、2011年の最優先タスクにしましょう。
ライバルがやっていない今だからこそ、チャンスです。

なお、ビデオをホストするのにYouTubeを利用しかつサイトをWordPressで運用しているなら、簡単に動画サイトマップを作成できるプラグインがあります。