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Googleはユニバーサル検索といって、ウェブ検索の結果にビデオや画像、ニュースなどさまざまなコンテンツを差し込みます。
どのコンテンツがユニバーサル検索として表示されやすいのかを米Searchmetricsが調査しました。
調査結果はそのうち一般公開されると思われますが、一部をSearch Engine Landがレポートしています。
このレポートによると、もっとも表示されやすいユニバーサル検索のコンテンツはビデオでした。
やや見づらいグラフかもしれませんが、昨年の11月から今年の5月にかけての調査です。
ビデオの表示確率が断トツで1位になっています。
調査開始後に大きく上昇し65%前後です。
1月に入れ替わっていますが、2位と3位は画像(オレンジ)とショッピング(水色)です。
ただ1位のビデオとは大きな開きがあります。
最近の傾向で言えば、画像が30%弱、ショッピングが20%強になっています。
米Googleの調査ではあるものの、ビデオが2位以下に大きく勝っているのは日Googleでも同じではないでしょうか。
動画が差し込まれる検索結果を目にすることが頻繁にあるはずです。
画像もよく見ますね。
ショッピングが2・3位というのは意外に僕は思いましたが、日本でもGoogleショッピングの結果が増えてきているようなので今後は米Google並に増加するかもしれませんね(ショッピング検索の普及を日本のGoogleも狙っているはずです)。
ショッピング検索の挿入率が高かったこと以上に僕が意外だったのは、地図検索の“低さ”です。
グラフでは赤で示されていて、ずっと10%未満、最後の月以外は最下位です。
プレイス検索が導入されて以来、地図系の検索結果の表示機会がますます増えています。
地図の表示確率の低さは、おそらく調査対象に何を含めているかに起因すると僕は推測します。
この調査では、“News for”や“Shopping results”、“Places for”、“Images for”として表示された結果をユニバーサル検索として計測しました。
ウェブ検索に差し込まれたプレイス検索は、“Places for”としては差し込まれずあたかもウェブ検索の一部であるかのように表示されます。
“Places for”で表示されるのはリスト形式の場合です。
日本のGoogleではこんなふうになります。
上のキャプチャは“7 Pack(7パック)”と呼ばれる表示形式で7件がリストアップされていますが、もっと少ないパターンも時々あります。
このリスト形式の表示だけを、今回の調査ではユニバーサル検索に含めているようです。
Google.comでの調査結果なので日本のGoogle.co.jpの検索結果にそのまま当てはめることはできませんが、個人的な感覚ではそれほど大きくは違っていないんじゃないかなと思いました。
ユニバーサル検索での露出を狙うなら、「ビデオを作っておけ」ということになりますかね。
ちなみにユニバーサル検索で表示される動画サイトの1位はYouTubeでした。
ユニバーサル検索で露出を狙うなら、「YouTubeにビデオをアップしとけ」というふうに続きそうです。
P.S.
ユニバーサル検索で差し込まれたコンテンツはCTR(クリック率)が高そうに思えます。
ところが、米Slingshotの調査によると、ユニバーサル検索と通常検索のCTRの間に大きな違いは見られなかったということです。
上の表は、検索結果でのCTRを米Slingshotが調査したデータの一部で、調査全体の概要を次回のWeb担当者Forum連載コーナーでピックアップ予定です。