AIの画像認識が進歩しても、人間が書いたalt属性は画像SEOでは依然として重要

[レベル: 初級]

AI 技術の発展にともないコンピュータによる画像認識の能力が向上した現在でも、画像 SEO においては alt 属性は依然として重要です。

画像認識が進んでも手動の alt は大切

Reddit の SEO 掲示板で次の質問が投稿されました。

コンピュータビジョンや画像認識技術が進歩しているなかで、画像の alt テキストは SEO にとってまだ重要なのでしょうか? Google などの検索エンジンが、ユーザーが入力した alt テキストではなく、機械学習モデルを使って画像をクロールしているという情報はありませんか?

Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏はこう返信しました。

画像検索では、ページと画像の組み合わせから得られるコンテキストが重要だ。たとえば、ビーチの写真は、リラックスできるポスターであることもあれば、ホテルのビーチであることも、化学物質流出の現場であることもある。画像がビーチのものであると知っているだけでは、画像検索で適切に表示するための十分な背景情報が得られない。多くの情報はページから得られるが、alt テキストは画像とページを文脈とともに直接結びつけるという点で一意だ。

画像配布サイトでない限り、「ビーチの写真」へのトラフィックはあまり役に立たない。しかし、ホテルにとっては「X にあるビーチ付きホテル」という alt テキストは関連性がある。繰り返しになるが、多くの情報はページの他の部分から得られるが、alt 属性はコンテキストを与える一意の機会だ(そのため、画像ファイルに基づいて AI に alt テキストを作成させ、「ビーチの写真」という alt テキストが生成された場合、ユーザーと検索エンジンの両方にとって、alt テキストを最大限に活用しているとは言えない)。

ミューラー氏の回答は、コンピュータービジョンと画像認識の進歩にもかかわらず、SEO における alt 属性のテキストの重要性が依然として高いことを強調しています。

若干の補足も交えてまとめると次のようになります。

  • 文脈が重要: 画像認識は、画像の内容(たとえば、ビーチ)を識別できるが、ウェブページ上でのその画像の具体的な文脈や目的を判断することはできない。同じビーチの画像でも、文脈によってまったく異なる意味を持つ可能性がある
  • alt 属性は独自の文脈を提供する: alt 属性の代替テキストは、画像とページコンテンツを直接結びつけ、機械学習だけでは推測できない具体的な文脈を提供する
  • 検索との関連性: 一般的な説明(例:ビーチの写真)は、より具体的で文脈に応じた説明(例:X にあるビーチのホテル)ほど SEO には役立たない。このような具体性は、検索エンジンが画像の潜在的な検索との関連性を理解するのに役立つ
  • ユーザーが提供する情報には価値がある: AI は一般的な説明を生成できるが、ユーザーが提供する代替テキストは、ページの目的や対象読者により合致した、より正確で関連性の高い情報を提供できる
  • 双方の利点: 適切に作成された代替テキストは、画像に関する明確で文脈に応じた情報を提供することで、ユーザー(特にスクリーンリーダーなどのアクセシビリティ支援を使用しているユーザー)と検索エンジンの両方に役立つ。
  • AI 生成の代替テキストの限界: AI は、画像に込められたの背後の意図を含めずに、一般的な説明を生成する可能性がある

画像の SEO 価値を最大化するためには、よく考えられた、説明的な alt テキストが依然として重要です。
画像認識技術は向上していますが、人間が作ったalt 属性のテキストが提供できるニュアンスのある文脈を代替できるまでにはまだ至っていません。

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