[対象: 中〜上級]
GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が、ウェブマスターツールを改善するためのアイディアを個人ブログで募集しています。
マット・カッツのアイディア
Matt Cutts氏は自分自身でアイディアをいくつか挙げています。
僕が個人的に、「+1」と思ったものを紹介します。
モバイルやサイトの速度のような分野を改善するための定期的なレポート
ユーザーエクスペリエンスに関して、自分が管理するサイトをGoogleがどのように見ているのかを知りたいですね。
自分で気付けないこともあるだろうし、かと言ってそうそう簡単にはユーザーテストをすることもできません。
最初にコンテンツが公開された場所をGoogleに伝えやすくするために、コンテンツを公開する前に“fat Pings”を送ることができる機能
“fat ping”とはPubSubHubbub のことです。
Matt Cutts氏は、PubSubHubbubの利用を推奨しています。
仕様が公開されているので自分でツールを作ることができるし、WordPressならプラグインが手に入ります。
でも全員が全員、利用できるわけではありません。
ウェブマスターツールから“PuSH”できたら喜ばれるでしょう。
重複コンテンツやスクレイピングを検出、レポートする機能
サイト内で発生している重複コンテンツや、無断転載によるクロスドメインでの重複コンテンツがわかったらいいですね。
特に自分のサイトの評価に悪い影響を与えている重複コンテンツを知ることができたら対処がしやすくなります。
スクレイピングを検出した場合は、DMCA侵害の申し立てフォームへそのまま行けるようにしてもらえるとさらによさそうです。
URLの一括削除(たとえば特定の条件に合致したページの削除)
URL削除ツールは、単体のURLとディレクトリ単位、サイト全体で削除リクエストできます。
「◯◯を含む」や「◯◯で始まる」のように正規表現が使えたらと感じた場面を経験したサイト管理者が少なからずいるはずです。
ウェブマスターツールのデータの更新をもっと速く正しく
はっきり言って遅いですよね。
更新が遅いために古いデータ残っていることがあります。
リアルタイムまでは要求しませんが、もう少し速く更新されることを望みます。
僕がウェブマスターツールに要望する機能
次は、僕がウェブマスターツールにあったらいいなと思う機能を挙げてみます。
アルゴリズムによる影響で評価が大幅に下がったことがわかるツール
手動対策ビューアによって、手動による対策を受けているかいないかがわかるようになりました。
でもアルゴリズムによる自動処理での順位下落を知ることはできません。
「あなたのサイトはパンダの影響を受けているよ」と教えてくれるのはMatt Cutts氏だけです。
もちろんすべてのアルゴリズム変更を対象にして通知するのは無理なので、パンダアップデートやペンギンアップデート、EMDアップデートのような“順位を下げる系”のアルゴリズムで、公表されているものだけでも影響を受けたことがわかるといいです。
ツールの名称は、“Algorithmic Change Viewer”でしょうか?(笑)
モバイルサイトのUX評価
モバイル検索では、ユーザーエクスペリエンスを損ねるサイトの評価が下がります。
Matt Cutts氏もアイディアとして挙げていたように、モバイルのUXで問題になっているところをウェブマスターツールが教えてくれるととても助かります。
スターマーク
よく見るサイトに★を付ける機能です。
ウェブマスターツールで管理するサイトが増えると、見たいサイトを探すのが大変です。
スターマークを付けてお気に入りに登録できるとすぐに見つけられます。
Googleアナリティクスには付いてますね。
本当は、任意のラベルを付られればもっと柔軟に管理できますが、高望みはしません。
スターマークくらいなら簡単に取り付けられるんじゃないでしょうか。
検索クエリデータの期間延長
検索クエリのデータは現在は過去90日間までが入手可能です。
1年に延長する予定はあるようですが、早く延ばしてほしいし、もっと延ばしてほしいですね。
SSL検索の完全導入によりアクセス解析ツールでのキーワードの取得が困難になった今となっては、Googleウェブマスターツールの検索クエリが頼りです。
検索結果への直帰レポート
検索クエリの追加機能です。
検索結果をクリックして訪問したユーザーが、検索結果に再び戻ったことをレポートしてくれます。
何秒後に戻ったかもレポートします。
ほんの数秒の滞在時間ですぐに検索結果に戻ってしまっていたとしたら、クエリの意図に合ったコンテンツを提供できていないことが疑われます。
コンテンツの拡充に役立ちます。
パッと僕が思いついたのはこんな感じです。
あなたは、ウェブマスターツールにどんな機能の追加・改善を求めますか?
いいアイディアがあったらMatt Cuttsのブログ記事のコメントで提案してみましょう。
Matt Cutts氏のブログに英語で書き込まなくても、ウェブマスター向けの公式ヘルプフォーラムやGoogle+のコミュニティなら日本語で提案できます。
特にGoogle+でのハングアウトは、日本のGoogleサーチクオリティチームの社員さんに直接質問できるのでオススメです。