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<<2006/11/24発行 #010>>
読者の方から、こんな質問をいただきました。
「ビデオの中で、”White Hat SEO”とか”Black Hat SEO”という言葉が出てきますが、何のことですか?」
この読者さんは、英語ができるみたいですね。
頻出するフレーズではないんですが、よく気づいてくれました。
海外のSEOサイトやフォーラム、ニュースレターを見ていると、出会うことが多い言葉です。
では、説明しますね。
▼White Hat SEOとは
サーチエンジンの検索ルール(アルゴリズムと言います)に逆らうことなく、推奨される手法で、ウェブページを作ることです。
↓ざっとでも目を通しておくといいですよ。
各サーチエンジンが定める規則に従うわけです。
そして、なによりも大切なのが「訪問者に対して、本当に役立つ情報を提供するサイトを公開する」ということです。
●Googleの使命
「Google の使命は、Google 独自の検索エンジンにより、世界中の情報を体系化し、アクセス可能で有益なものにすることです。」
※Google 会社概要より引用
「・・・世界中の情報を体系化し、・・・有益なものにする」が、ポイントです。
究極のSEOというのは、「いかに訪問者に良質の情報を提供できるか」ってことなんですよね。
ちょっと想像してみてください。
あなた、あるいはあなたの家族が、難病にかかってしまいました。
そこで、治療法や評判のいい病院をネットで調べました。
検索結果で見つけたサイトを訪れてみると・・・、
AdSense広告やアフィリエイトの紹介文だらけ。
どう思います?
あなたは困っているのに、なんの手助けにもならない。
完全にごみサイトです。
一方サーチエンジン側からしてみると、ユーザーに対して役立たずの情報を提供しているということで、評価を下げますよね。
「検索の質が劣っている」ということで、利用者が減ります。
結果として、広告収入などの利益が減ります。
(サーチエンジン運営会社は、何もボランティアで検索サービスを提供しているわけじゃありませんからね)
海外のSEO界で、よく使われる格言があります。
“Content is a king.”
「コンテンツ(内容)が王様」
なによりもまず、真に役立つ情報を提供するサイト作りが、大切だということですね。
その上で、「titleタグ」「hタグ」「ページレイアウト」「バックリンク」などのSEO戦略が生きてくるんです。
必ず「コンテンツありき」で、SEO戦略を実行してくださいね。
White Hat SEOは、アルゴリズムの変化に強いです。
強いどころか、サーチエンジンのアルゴリズムが洗練されればされるほど、上位にくるでしょう。
かたや、アルゴリズムの裏をかくSEO対策をしたサイトは、アルゴリズム更新で一気に順位を下げることもあります。
最悪の場合は、インデックス削除(検索結果に現れなくなること)の対象になることもあります。
White Hat SEOは、永続的でより多くの訪問者を呼び寄せることできるんです。
SEOというのは、なにもGoogleや、Yahoo!、MSNと戦うわけじゃないんですよね。
彼らと仲良くなって、競合サイトと戦うわけです。
競合より上位に表示させたければ、競合より中身の濃いコンテンツを提供すればいいんです。
そうですよね。
でも、そうは言っても「中身の濃いコンテンツ、有益な情報を提供することがいちばん難しいじゃないか」と、ツッコミが入るでしょう。
そこで登場するのが、『Black Hat SEO』です。
▼よい子は真似してはいけない反則技の数々
・キーワードスパム
・隠しテキスト
・Altスパミング
・metaタグ スタッフィング
・サイト自動生成ツール
・自動相互リンク
・クローキング
etc.
『Black Hat SEO』の解説は、次回に。
こっちの方が面白いかも。