[レベル: 初級]
外部リンクがランキングに与える影響力は以前と比べて低下しています。
関連性があり役に立つコンテンツをリンクなしでも上位表示できる
英語版のオフィスアワーで次の質問が取り上げられました。
リンクキャンペーンは許可されていないのに、どうして Google はランキング要因として外部リンクを使い続けるのか? 外部リンクのようにたやすく操作されないランキング要因をほかに見つけることがなぜできないのか?
Search Quality Analyst の Duy Nguyen(デュイ・グエン)氏がこの質問に回答します。
📝すずきメモ: デュイは特にスパム対策に深く携わっている
説明しなければならないことがいくつかある。
第一に、何年も前に Google 検索が始まったときと比べると、(ランキング)シグナルとしての外部リンクの影響力はかなり小さくなっている。すべてのクエリに対して最も関連性があり役に立つ結果を確実に上位表示できるようにするための堅牢なランキングシステムを数百も私たちは持っている。
第二に、大規模なリンクキャンペーンはスパムポリシーによれば本質的にはリンクスパムだ。大規模な不自然リンクを検出し無効にすることが可能な多くのアルゴリズムが私たちにはある。
つまり、リンクにお金を費やしているスパマーや SEO 施策者は、リンク構築に費やしている費用が実際に価値があるのかどうかを本当に知る術がない。なぜなら、そういった人たちは単にスパムリンクに無駄にお金をかけているだけで、そうしたリンクは発見された段階ですぐに私たちのシステムによってすでに無効化されている可能性が高いからだ。
リンクに頼らずに関連性を判断できるように
ランキング要因としてのリンクの重要性はそのうち低下するだろう
デュイと同じ Search Relaitons Teams に所属するジョン・ミューラー氏も BrightonSEO カンファレンスでこのように発言していました。
ジョンの発言からは「将来的に」というニュアンスが感じられますが、デュイの発言はすでにそうなっていると解釈できそうです。
事実、Product Reviews System(プロダクト レビュー システム)や Helpful Content System(ヘルプ フルコンテンツ システム)などは、純粋にコンテンツで関連性と品質を評価するランキングシステムです。
リンクをシグナルにしていません。
もっとも、これらのランキングシステムがまだ導入されていない日本語検索では、英語コンテンツと比べるとともするとリンクの影響力はまだ強いかもしれませんね。
それでも、リンクの重要度は今後はグローバルで低下していくのは間違いないことでしょう。