おなじみの、GoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏によるショートQ&Aビデオです。
今回のお題は、「SEOは5年後も存在するか」です。
SEO業者さんや、SEOを目の敵にするサイト運用者にぜひとも知っておいていただきたい、Matt Cutt氏からの回答です。
SEOは、5年後も存在し続けるね。
といっても、SEOのエキスパートになる必要はないよ。
SEOはたとえて言うなら、レジュメに磨きをかけるようなもので、ウェブサイトをよりよく見てもらうための施策なんだ。
決してスパムではないし、正しいホワイトハットのSEOがたくさん存在する。
たとえば、rel=canonicalタグは、分散した被リンクをまとめたり、重複コンテンツを防ぐために利用できるよね。
閲覧してもらう機会を増やし、ユーザーに有益な情報を与えるための正しいSEOが存在するんんだ。
もちろんブラックハットのSEOは、ウェブを荒らす行為で生産的ではないよ。
SEOのエキスパートを目指すことはないけれど、より多くのサイト管理者にホワイトハットSEOを学んでほしい。
SEOに役立てるために、Googleウェブマスターツールのようなウェブマスター向けのツールが無料で使えるし、SEOスターターガイドを公開したんだ。
もし、GoogleがSEOに価値をおいていなかったとしたら、こういったものは提供しないよ。
SEOは、ブラックハットやスパムを意味するものではない。
SEOは、サイトの最良の状態を表に出して見せるもので、レジュメに磨きをかけるのと同じだよ。
「SEO」と聞くと、「検索エンジンの裏をかいて、無理にでも上位表示させる」と解釈してしまう向きがあります。
たしかにそういった意味でのSEOもありますが、そうではなく「ユーザーにとって役立つコンテンツを提供しているサイトを、検索エンジン経由でより見つけやすくする」、これが本来の意味ではないでしょうか?
「”Findability(ファインダビリティ)”を向上させる」、つまり発見される機会を増やすということですね。
どんなにおいしいラーメン屋さんを営んでいても、山奥にお店を構えていたのでは、お客さんは食べに来ません。
というより、存在を知ってもらえませんね。
ユーザーに自信を持って閲覧してもらえるコンテンツを、サーチエンジンが認める方法で実行するSEOは、サーチエンジンが存在する限り、残り続けることは間違いありません。