[レベル: 中級]
WordPress は、ネイティブ Lazy-load を標準機能として実装することを計画しています。
JavaScript のライブラリやプラグインを使わずとも、Lazy-load の仕組みが WordPress 本体に組み込まれます。
またサイトマップ生成機能を、WordPress の標準機能として実装することも計画されていました。
こちらは準備が進んでおり、まずはプラグインがリリースされました。
プラグインとして検証した後、WordPress 本体にサイトマップ生成機能が組み込まれます。
ネイティブ Lazy-load をデフォルトでサポート
デフォルト機能としての Lazy-load には loading
属性を利用します。
loading
属性は、Google が Chrome で最初にした HTML 属性です
この属性を、画像 (img
タグ)と iframe (iframe
タグ) に追加するだけで、遅延読み込みを可能にします。
この記事を書いている時点では、Chrome ブラウザのほか Edge ブラウザと Opera ブラウザも loading
属性をサポートしています。
今後は、より多くのブラウザがサポートすることが期待されます。
WordPress は、img
タグにバックグラウンドで自動で loading
属性を追加します。
つまり、コンテンツ発行者が何もしなくても loading
属性によるネイティブ Lazy-load が実装されるのです。
メイン記事や抜粋、コメントなどの中の画像に適用されます。
すでに、loading
属性をコンテンツ作成者が明示的に追加している場合はそちらが優先されます。
二重に追加されることはありません。
値は lazy
がセットされます(つまり loading="lazy"
)。
コンテンツ作成者が loading="eager"
を明示的に追加したときは、やはりそちらが優先されます。
フィルタ関数を構成することで、ネイティブ Lazy-load をサイト全体に渡って無効にしたり、特定の画像にだけ適用する(あるいは適用しない)といったことも可能です。
WordPress のネイティブ Lazy-load 機能は、まずプラグインとして公開されました。
プラグインで検証し、WordPress の標準機能として組み込む予定です。
2 週間後にリリース予定の WordPress 5.4 に搭載することを目指しています。
WordPress には、Lazy-load 用のプラグインがたくさん公開されています。
しかし、ネイティブ機能として備われば構成する必要がなく、また誰でも利用できるという点で注目に値します。
JavaScript も利用しないので、ほぼどんな環境でも機能するでしょう。
loading
属性を自動追加するプラグインを Google が提供していました。
このプラグインも近いうちに不要になりそうです。
問題は、loading
属性をサポートするブラウザでしか効果がないことです。
こちらは時間が解決することを期待しましょう。
ネイティブ サイトマップ機能
WordPress にはサイトマップ生成機能が付いていません。
したがって、現状ではプラグインに頼るほかありません。
検索エンジン向けにはサイトマップは必須です。
そこで、サイトマップを標準機能として実装することを WordPress は計画していました。
その前段階として、プラグインが公開されました。
プラグインで検証した後、標準機能としてサイトマップ がWordPress に組み込まれます。
いつ正式に実装されるかは未定のようですが、こちらも実装が待ち遠しい改良です。