特定のキーワードだけを意識して、キーワード出現率にこだわってもSEO効果は得られない、という記事を1つ前に書きました。
では、SEOを意識した記事はどのように書くといいのでしょうか。
一言で言えば、「関連用語」との組み合わせです。
【UPDATE】関連語もそうですが、一緒によく使われる言葉、「共起語」も重要な要素になっていそうです。
「LSI(Latent Semantic Index)」と呼ぶ、SEOウェブマスターもいます。
【UPDATE】LSIという技術をGoogleは使っていません。
GoogleもYahoo!も(おそらくMicrosoftも)、単一のキーワードの存在だけで、ウェブページが何について書かれてるか判断しているわけでは、なさそうです。
検索順位にしても、ひとつの語句だけではなく関連する語句も含めて、評価していると考えられます。
Googleは、単語・語句同士のつながり、関連性を取得するためのパテント(特許)をいくつも取得しています。
- Multiple index based information retrieval system
- Phrase-based searching in an information retrieval system
- Detecting spam documents in a phrase based information retrieval system
たとえば、「President of the United States」と「white house」は、1つのウェブページの中で同時に出現する確立がかなり高いフレーズです。
関連性の高い語句ですよね。
僕たち人間にとっては、「米大統領」と「ホワイトハウス」が関係のある言葉だというのは、瞬時に理解できます。
(5歳児には、まだ分からないかもしれませんがw)
しかし、サーチエンジン(コンピュータ)には、そうたやすいことではないでしょう。
高度な技術が必要になるはずです。
特許には、どのくらいの頻度や近接度で、複数の語句が用いられるかのデータを取得して、関連性を判断するかという仕組みも書かれています。
また、Yahoo!も似たようなパテントを、最近取得しました。
こちらは、ウェブページ中で同時に出現する語句だけではなく、同時に検索で使われる語句、検索し直すときに使われる語句のデータからも、関連性を判断します。
「マクドナルド バイト」で検索した直後に、「ロッテリア バイト」で検索するパターンが多ければ、「マクドナルド」と「ロッテリア」が互いに関連性のある語句だと認識するのでしょう。
ここまでの内容を踏まえて、SEOを意識した記事をどう書けばいいのか、サンプルを挙げてみます。
まず、ダメダメなサンプルからです。
このサイトは、パスタの総合情報サイトです。
パスタと一口に言っても、いろいろな種類のパスタがありますが、ここでは、パスタに関するありとあらゆる情報がそろっています。
あなたがパスタに興味があるなら、役に立つこと間違いなし。
今なら、人気のパスタが割引価格で手に入ります。
ちょっと風変わりなパスタも紹介しています。
パスタに関する質問にもお答えします。
パスタ、パスタ、パスタ・・・。
ターゲットのキーワードは、赤の太文字で装飾した「パスタ」です。
ペナルティの対象になる「キーワードスタッフィング(キーワードの詰め込み)」とまではいきませんが、「パスタ」を別の言葉、たとえば「サンダル」に変えても、意味が通じます。(笑)
LSI関連用語を考慮に入れて、パスタに関連する語句も使ったサンプルがこれです。
私は、パスタが大好き。
ピザとかリゾットとか、イタリアン全般が好きなんだけど、やっぱりパスタがいちばんよね。
特にお気に入りなのは、カルボナーラとペペロンチーノかな。
週末はイタリア料理のレシピ本を見て、キッチンにこもってるわ。
芯が少し残ってるアルデンテは、麺の茹で方の基本よね。
食品棚には、マカロニ、リングイネ、フェットチーネとか、いろんな種類のパスタの他に、トマト缶、チーズ、アンチョビ、バジルなんかの食材が常にストックしてあるの。
もちろん、オリーブオイルにもこだわってるわ。
コールドプレス製法で作ったRosmarino社の最高級オリーブオイルを使ってるのよ。
手製のトマトソースを、たっぷりかけた私の特製手作りスパゲッティは、そこらへんのレストランには負けないくらいおいしいんだから。
料理してるときは、ホント幸せ。
でも、唯一の悩みは、パスタは高炭水化物の食品だってこと。
炭水化物の取りすぎは、ダイエットの敵だものね。
↑、作り話ですが、パスタが好きなのは本当です。(笑)
「パスタ」に関連するキーワードは、紫色の太文字で装飾しています。
ダメダメなサンプルと比べて、メインキーワードの「パスタ」の出現回数・出現頻度は少ないものの、関連するキーワードが、ふんだんに盛り込まれています。
どちらがより「パスタ」に関係した文章かは、いうまでもないでしょう。
GoogleやYahoo!が取得した特許はあくまでも特許で、すべてが実装されているわけではありません。
しかし、最近の状況を見ていると、LSIこれらの技術が取り入れられているという推測は間違ってはいなさそうです。
少なくとも、Googleにおいては関連する語句を組み込んだライティングは、必須です。
同じ言葉の羅列は、SEO効果どころか、読み手にとってもウザい文章になります。
サーチエンジンだけではなく、訪問者にとっても、関係性のある語句を盛り込んだキーワードリッチな文章は役に立つものです。
キーワード出現率にこだわる一昔も二昔も前の時代遅れの、Old-Fashin SEOはいい加減捨てたほうがよろしいのでは?