PageRank(ページランク)と言えばGoogleの専売特許ですが、Yahoo!(ヤフー!)にも、Pagerankに相当する、ウェブページを評価するための指標があります。
Yahoo!は、『User-sensitive pagerank』というPagerankに関するPatent(特許)を、1週間前の2008年1月10日に取得しました。
GoogleのPageRankの欠点を突いたようなドキュメントになっていて、問題となる想定を指摘しています。
- すべてのリンクは画一的ではない
- ランダム・サーファー(これといった目的もなく、あちこちのページを閲覧するユーザー)は、ランダム(手当たり次第)にページを移動するわけではない
- ランダム・サーファーは、リンクをたどらないときには、大手のサイトに移動するとは限らない
- ウェブページの価値は、異なる割合で変化する
- ページランク算出の計算は、ときどき間違っている
そこで、Yahoo!が特許の中で目指すPagerankは、”User-sensitive(ユーザーの行動や属性に敏感な)”という、ユーザーのデータに基づいてウェブページを評価する仕組みです。
- ユーザーに選ばれた(クリックされた)リンク
- ランダムに移動した先のページ
- 訪問したページへの満足感(そこで閲覧をストップしたか)
このように、ユーザーがどのようにウェブページを見ているかにウェイトを置きます。
加えて、地域・性別・年代・収入などもユーザーのデータとして取り入れます。
もちろん、リンクのアンカーテキストも重要視されます。
サイト・ホスト(サーバー)・ドメインも考慮に入ります。
ページランクは頻繁に更新され、クローラのクローリングの頻度にも影響を与えます。
これが、Yahoo!が目指すPagerankです。
特許の取得が、直ちに実装に繋がるわけではありませんが、将来のYahoo!の検索アルゴリズムを分析するうえで貴重な情報になりそうです。