今僕たちが実行しているSEOが将来、意味をなさなくなる可能性があるとしたら、その理由としてどんなものを思いつくでしょうか?
まずは、検索アルゴリズムの変化ですね。
これは、一生付きまとうでしょう。
次に、SMO。
サーチエンジンではなくソーシャルブックマーク・ソーシャルニュースサイト、SNSのようなソーシャルメディアからのアクセスが増えることです。
ここのところあまり耳にしなくなった気がします(笑)。
そして、「Personalized Search(パーソナライズ(ド)検索)」です。
今日の記事のメイントピックになります。
「パーソナライズ検索」とは、ユーザーの検索履歴や、ウェブの閲覧履歴、性別・年齢、居住地域、趣味・嗜好など、個人の情報をもとに検索結果を調整する仕組みです。
同じキーワードで検索しても、僕とあなたとでは検索結果が異なる場合があるし、昨日と今日とでも異なることがあります。
Googleは、すでにGoogleアカウントでログインしているときには、パーソナライズ検索を導入しています。
パーソナライズ検索結果: 基本
Google アカウントにログインすると、より関連性の高い検索結果や検索キーワードの候補表示などのカスタマイズ機能をご利用いただけるようになりました。 たとえば、Google ブックマークまたは Google ウェブ履歴を使用している場合は、より関連性の高い検索結果やおすすめの動画やガジェットが表示されます。
Yahooはといえば、まだパーソナライズ検索を本格的には導入していません。
しかし、今後はGoogle同様、ユーザーそれぞれに基づいて検索結果を修整していくでしょう。
つい最近、Yahooはパーソナライズ検索に関するパテント(特許)を取得しました。
●PERSONALIZED SEARCH
Yahooのパーソナライズ検索の特徴のひとつの例は、検索キーワードの追加です。
たとえば、検索者が「San Francisco Bay」というキーワードを使って、「サンフランシスコのベイエリアでの不動産」に関する検索を繰り返していたとすると、その後の検索では自動的に「San Francisco Bay」とうキーワードが付け加えられるかもしれません。
もちろん勝手に付け加えられるのも困るときがあるので、キーワードを追加して検索結果を絞り込むかどうか、検索者に尋ねる仕組みも実装するようです。
Yahooが、パーソナライズ検索のための個人データをどのように取得するかと言うと、自分で持っているデータとよそから集めたデータになります。
自分たちで持っているデータというのは、検索履歴やウェブの閲覧履歴です。
ツールバーやブラウザのヘルパープログラムから収集します。
あとは、IPアドレスや使用言語による地域情報、Yahoo IDを持っているなら性別や年齢も加味されるでしょう。
よそから集めたデータというのは、MySpaceやAmazon.comといったソーシャルネットワークサービスサイトやeコマースサイトなど他のサイトが所有している個人のプロファイルです。
趣味や嗜好を得ることができますね。
Yahooが所有している情報以外も使うというのが、特徴的です。
特許なので、まだ実用段階ではありませんが、自分に合わせた最適な検索結果を提示してくれるというのは嬉しいサービスになるでしょう。
GoogleにしてもYahooにしても、パーソナライズ検索が本格的に採用されたとなると、効果のなくなるSEOも出てくるでしょう。
SEOに取り組むウェブマスターには、パーソナライズ検索の普及を心配する人もいます。
しかし、僕はそうは思いません。
パーソナライズ検索によって、自分のサイトを、自分の情報が本当に必要な人に見てもらうことができるようになります。
通常の検索結果なら2ページ目、3ページ目だったかもしれないのに、ある検索者には1位表示になるかもしれないですよね。
「求めている人に求めているものを」、僕たちサイト運営者にとっても、検索者にとっても、サーチエンジンにとってもいちばん幸せな結果になります。(^^)