低品質コンテンツによる検索への悪影響はnoindexで回避できる、ただし一時しのぎ

[レベル: 初級]

品質の低いコンテンツがサイト内に存在する場合、品質を高めることが最も望まれる対処です。
しかし、すぐには対処できない場合は、低品質ページを一時的に noindex にすることでサイト全体の評価に悪影響を与えないようにすることができます。

Google が評価対象にするにするのはインデックスされているページだけ

低品質コンテンツの扱いについて、Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏が英語版オフィスアワーで次のようにアドバイスしました。

私たちはインデックスされているコンテンツにのみ注目する。検索に出ず私たちには関係しないから、インデックスされていないコンテンツは見ない。

サイト内に低品質コンテンツがあることを認識したのなら、いちばんいいのはもちろん品質を改善することだ。

でも数が多すぎて対処できなかったり UGC(ユーザー生成コンテンツ)だったりするなら、しばらくの間は noindex にしておいて、サイト全体で見た場合の検索にかかわる評価に影響を与えないようにすることは可能だ。時間をかけて、もっと適切に対処する方法を見つけ出せばいい。

一時しのぎの noindex 対応

Google が気にかけるのは、検索結果に表示するページです。
たとえ品質が低いページであったとしても、検索結果には出てこない、言い換えれば検索ユーザーのユーザー体験を損ねることがないのであれば、気にしません(「気にしない」というのは、評価には利用しないということ)。

noindex で検索結果に表示されないようにしておけば、評価の対象としてはみなされません。
したがって、明らかに低品質なコンテンツがあるのなら、noindex で対処できます。

とはいえ、原則的に noindex による低品質コンテンツ対応は一時しのぎとして捉えておきましょう。

最終的に望まれるのは、やはり品質を高めることです。

しかし低品質コンテンツのページが気付いたら1万ページもあり改善には少なくとも数か月かかる、みたいなケースではとりあえず noindex で隠しておき、計画を練って品質改善を進めていくといく方法をとれます。

ほかには、ユーザーがコンテンツを投稿する UGC サイトでは管理者といえど、勝手にコンテンツを編集することは、法を犯しているなどの特殊な事情がない限りは許されないでしょう。
こうしたケースでも、noindex で対処できます(ただし規約などであらかじめ同意してもらう必要性がありそうです)。

レビュー投稿サイトでレビューが存在しないページや、EC サイトで 該当商品が1つや2つしかないカテゴリページも十分なコンテンツが確保できるまで、noindex にしておくことも有効なやり方です。
コンテンツが増えてきたなら、noindex を外せばいいでしょう(システムで自動化しておくといい)。

この記事では、noindex を使った低品質コンテンツ対応について、ジョン・ミューラー氏からのアドバイスを紹介しました。
ゲイリー・イリェーシュ氏も、2年近く前に同じようなアドバイスをしていましたね。