Search Consoleの「HTMLの改善」でレポートされるメタデータやタイトルの重複は無視できる

[レベル: 初級]

Search Console の 「HTML の改善」に出てくる「重複するメタデータ (descriptions)」と「タイトルタグの重複」の警告は必ずしも修正する必要はありません。
想定される重複であったり、正規化の対処を実行済みだったりするなら無視できます。

重複するメタデータ (descriptions)

想定される重複は問題なし

Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏が Twitter で次のような質問を受け取りました。

ページネーションされたアーカイブの URL に対して、Search Console で出ている重複する meta description の警告を無視しても支障はないという意見に賛成できますか?

ミューラー氏はこう返信しました。

ああ、問題ない。

全然別のページに対して同じ title や description を誤って使っていたとしたら、重複だと通知するのは役立に立つだろう。でも、ページネーションされた一連のページに関しては、同じ title や description を使うのは普通にあることだし予測できることだ(よって、無視してもかまわない)。

完全に独立したページにもかかわらず、title タグが同じだったり meta description タグが同じだったりしたらそれはよくありません。
検索エンジンにもユーザーにもわかりにくくなります。

しかしそうではなく、ページネーションしたページ群やトラッキングパラメータが付いたページなどよくあるパターンの重複に関しては、特に心配はいりません。
それだけでクロールやインデックス、ランキングに悪影響が出ることはありません。
まして、ペナルティの原因になることもありえません。
自分で認識できている重複であれば無視できます。

正規化処理前の重複

rel=”canonical” で正規化したページなのに重複扱いされることもあります。

これは、正規化の処理が完了する前の状態が「HTML の改善」にレポートされる場合があるからです。
Googlebot がクロール、インデックスしてすぐに重複だと判定されてしまったと考えてください。
この後に rel=”canonical” に従った正規化が行われます。

重複の警告が出ていたとしても、rel=”canonical”(やそのほかの方法)で正規化を確実に実行できているのであれば、その重複警告も無視できます。

HTML の改善に出てくる重複は、「警告」という強い意味のものではなく「お知らせ」程度のものとして受け止めておくことができます。

明らかに良くない警告で、まったく気付いていなかったのであればそれは即座に修正しましょう。
でもそうではなく、自分では認識しているし問題になるとは思えない、あるいは正規化処理を実行しているのであれば、気にする必要はありません。