[レベル: 中級]
FAQ(よくある質問)の構造化データは、質問とその回答がペアになったリスト形式のコンテンツではなく、ページの中で分かれた場所にあるコンテンツにもマークアップできます。
質問がページ内で分散していても FAQ でマークアップ可能
英語版オフィスアワーで次のような質問が出ました。
ブログ記事の別々のセクションに出てくる質問とその回答を FAQ 構造化データでマークアップしても大丈夫ですか?
一般的な FAQ のようにリスト形式にはなっていません。たとえば、10 個の見出しで分かれたセクションがあって、そのうちのいくつかのセクションが質問と回答になっているような場合です。
よくある質問のコンテンツにおいては次のようなリスト形式が一般的です。
- 質問①
- 回答①
- 質問②
- 回答②
- 質問③
- 回答③
しかしこうしたリスト形式ではなくて、質問と回答が飛び飛びになって分かれて書かれているコンテンツでも FAQ 構造化データでマークアップできるかどうかを質問者は尋ねたのです。
John Mueller(ジョン・ミューラー)氏はこう回答します。
公式ドキュメントを入念に調べたところ、そうした場合の質問でもマークアップすることを勧めたい。問題ないように思える。
大丈夫なようです。
質問が必ずしもリスト形式になっている必要はありません。
出現場所がどこであれ、1 か所にまとまっていなくても、質問とそれに対する回答である限りは FAQ 構造化データでマークアップできます。
注意点あり(構造化データ一般)
ただし、注意点として次をミューラー氏は指摘しています。
- マークアップするコンテンツはページでユーザーに見えること
- マークアップしたからといって必ずリッチリザルトが表示されるとは限らない
FAQ に限らずすべての構造化データに言えることです。
構造化データのガイドラインにもきちんと明記されています。
構造化データが検索結果に表示されるとは限りません。リッチリザルト テストに沿ってページを正しくマークアップしても表示されない場合があります。
ページの読者に表示されないコンテンツをマークアップしないでください。たとえば、JSON-LD マークアップでパフォーマーが記述されている場合、HTML の本文でも同じパフォーマーが記述されている必要があります。
詳しい内容とそのほかのガイドラインに関してはドキュメントを参照してください。
また、3 つ以上の質問と回答のペアをマークアップしていても、検索結果で表示されるのは 2 件です。
1 年ほど前に仕様が変わりました。
FAQ 構造化データに関しては、この点も知っておきましょう。
とにもかくにも、FAQ 構造化データはリスト形式の質問/回答ではなくてもマークアップ可能です。
とはいえ、乱用しないように心がけてください。