AMP対応ページは、サブドメインや別ドメインでも公開可能

[レベル: 上級]

AMP対応したページは、サブドメイン、あるいは完全に別のドメインのサイトでさえも公開することができます。
通常のページを公開しているサイトと同じドメイン名を使う必要はありません。

米サンノゼで先日開催されたSMX Westで、GoogleのDave Besbris(デイブ・ベスブリス)氏が説明しました。

AMPページをサブドメイン・別ドメインで公開できる

たとえば、WordPressのAMPプラグインを使うと、AMPページのURLは通常ページのURLの末尾に /amp/ を付けたものになります(または、?amp=1)。
したがって、AMPページは通常ページと同じドメイン名での公開になります。

  • 通常ページ ―― https://www.example.com/hoge/
  • AMPページ ―― https://www.example.com/hoge/amp/

しかしこれはプラグインがそう設計されているだけです。
AMPの決まりごとではありません。

AMP用のサブドメインや別ドメインを利用することもできます。

  • サブドメイン ―― https://amp.example.com/hoge/
  • 別ドメイン ―― https://www.amp-example.com/hoge/

実際に、The GuardianはサブドメインでAMPページを公開しています。

The GuardianのAMPページのURL

管理や運用の観点から考慮して、都合がいいなら、同一ドメインではなくサブドメインや別ドメインでAMPページを公開してかまいません。

AMPページには一般ユーザーが直接アクセスすることは通常はありませんから(AMP CDNからキャッシュが返される)、ドメイン名が表に出ることもありません。
ブランド認知にも影響しないでしょう。

link rel=”amphtml” にはサブドメイン・別ドメインのAMPページを指定

ここは、サブドメインや別ドメインでAMPページを公開する際に関しての、僕からの補足です。

AMPページの存在をGoogleに伝えクロールしてもらうために、rel="amphtml" のリンク要素をPC向けページに記述し対応するAMPページを指定します。

サブドメインや別ドメインでAMPページを公開するのであれば、rel="amphtml" にはサブドメイン・別ドメインのURLをすることになります。

通常のページにはたとえば次のように記述します。

サブドメインなら、

<link rel="amphtml" href="https://amp.example.com/hoge/page.html" />

別ドメインなら、

<link rel="amphtml" href="https://www.amp-example.com/hoge/page.html" />

一方、サブドメインであっても別ドメインであっても、rel="canonical" は通常ページに向けます。

<link rel="canonical" href="https://www.example.com/hoge/page.html" />

別URLで構成するモバイル向けサイトアノテーションと考え方は同じですね。

なお、AMPページをサブドメインで公開する場合でも別ドメインで公開する場合でも、サイトマップの送信は不要です。
通常ページに記述した rel="amphtml" でGooglebotはAMPページを検出できるからです。

WordPressやJoomlaDrupalの3大メジャーCMSは、AMP化のプラグインを公開しています。
プラグインを使うなら、既定では、本サイトと同じドメイン名でAMPページが公開されます。

ですがカスタマイズしたり独自のシステムを使ったりしてAMP対応するのであれ、ばサブドメインや別ドメインでAMPページを公開しても何も問題ありません。
ドメイン名が異なればSearch Consoleには別サイトとして登録できるので、むしろ分析しやすいかもしれませんね。

[h/t] Jeniffer Slegg on The SEM Post