Googleウェブマスターツールでサイトの所有権を確認するときには、認証用のHTMLファイルをアップロードするか認証用のmetaタグを記述するかのどちらかでした。
これらに加えてDNSのレコードによる所有権の確認が新たに可能となりました。
DNSにはドメイン名(ホスト名)とIPアドレスをマッピングするAレコードの他にも種々の情報を登録するためのさまざまなレコードが存在します。
WMTでのサイト所有権を確認するにはTXTレコードを用います。
HTMLファイルはmetaタグが使えない状況で使うのかと思ったらそうではなさそうです。
HTMLファイルやmetaタグをいじれないけれど、DNSはいじれるという状況はほとんどなさそうですよね。
複数のサブドメインを運用していて、それぞれをWMTに登録・管理するときに便利なようです。
たとえば以下の3つのドメイン名(サブドメイン名)でサイトを運用していたとします。
- www.example.com
- log.example.com
- beta.example.com
今までだとそれぞれのドメインごとにHTMLファイルかmetaタグのいずれかで所有権を確認しなければなりませんでした。
3回の作業が発生します。
しかしDNSレコードで所有権を確認するときは、”example.com”ドメインに対して1つだけ指定されたTXTレコードを記述すればすべてのサブドメインに適用されます。
1回の作業で済みます。
“customers.example.com”という4つ目のサブドメインを追加した場合でも、WMTに登録したあとに所有権確認する必要はありません。
複数のサブドメインでサイトを運用する予定のあるサイト管理者には便利な拡張になりそうですね。
DNSレコードの追加・編集は、利用しているレンタルサーバーやドメイン登録代行事業者によって異なってくる(追加・編集ができない場合もある)ので、利用したい場合は確認してください。
自分でDNSサーバーを運用しているならあっという間に追加できるはずです。
余談ですが、DNSサーバーの構築や管理、トレーニングを長らく受け持っていた経験がありますがTXTレコードは一度も利用したことがありません。
使うケースを初めて見ました。