「重要なコンテンツ・リンクはページの上部に置く」は昔のSEO

WebmasterWorldで、サイトをクリーンアップしようとしたサイト管理者が、実行に際してはっきりと理解していないことを質問しました。

返された回答が、僕も含めてブログ読者のみなさんも知っておくといいだろうと思う内容なので、補足を交えて解説します。

1.「meta robots noindex」タグが記述されたページはPageRankを渡すか?

渡します。
noindexタグは、ウェブページがSERPに表示されるのを拒否するだけで、ページ内のリンクからのPageRankの流れを妨げるものではありません。
PageRankをリンク先ページに渡したいなら、次が完全な記述になります。

<meta name="robots" content="noindex.follow" />

noindexタグについては、こちらも参照してください。

2.内部リンクにはnofollowを付けるべきではない

付けてはいけないということではありませんが、基本的には不要です。
インデックスさせたくないページ、PageRankを渡したくないページがあるなら付けても問題はありません。
ただし、以前と違ってPageRank配分のコントロールには使えません。

PageRankの無効化については、こちらを参照してください。

3.重要なコンテンツはHTMLの上部に配置する

以前は、効果があったようですが今は上位表示に対するアドバンテージはありません。
ページのレイアウトをtableタグで組んでいるとき左上に空白のセルを作ると、クローラがメインの部分から読み始めるというトリックがありました。
今は、positionプロパティでHTMLの記述順に関係なく、表示位置を固定するのが主流ですかね。
サーチンエンジンの技術が進歩しているので、出てくる順番に関係なく、どこがメインのコンテンツなのか判断できるようになっているようです。

検索エンジンがウェブページをブロック単位で認識する技術については、こちらを参照してください。

4.重要なリンクは上部に置く

上に存在するからより多くのPageRankが流れるというのは、十分な量のテストで統計をとらないと断定することはできず、疑わしいと言えます。
ただし、下に出てくるリンクは、サイトリンクのショートカットリンクとしては、採用されづらいようです。
また、メニューにあるリンクよりもメインコンテンツのリンクの方が高く評価されます。

いかがですか?

これまで理解していたのとは、違っていたSEOもあるのではないでしょうか?
アルゴリズムの進化に合わせて、僕たちのSEOも変えていかなければなりませんね。