「トップに戻る」のリンクにnofollow属性を付けるべきか?
この問いにGoogleのMatt Cutts(マット・カッツ)氏が回答しました。
答えは、「NO」だ。
僕の補足も交えながら説明します。
質問者がどういう意図でトップページに戻るための内部リンクにnofollowが必要かどうか尋ねたのかの理由はこのビデオからでは分かりませんが、原則として内部リンクにnofollowは不要です。
数年前はnofollowでPageRankの流れをコントロールする「PageRankスカルプティング」というSEO手法が存在しました。
しかしこの“テクニック”はすでに役に立たなくなっています。
『nofollow属性をリンクに付けるのはどんなとき?』でも説明したように、信頼できない外部サイトのページにリンクを張るときにnofollowを利用します。
僕のブログでは、たとえばスパム判定を受けたサイトを紹介するときのリンクにnofollowを付けています。
コメント欄のリンクにもnofollowが付きます。
ブログのコメントやフォーラムのスレッドに書き込まれたリンクには一般的なシステムでは自動的にnofollowリンクが設定されますね。
これは不特定多数のユーザーが書き込む外部リンク先を完全には保証できないからです。
被リンク獲得のためのコメントスパムを防ぐのがnofollow属性をGoogleが導入したもともとの理由でした。
サイドバーにあるバナー広告にもnofollowが付いています。
ただしこれは信用できないということでなく、PageRankを操作するリンクを禁止するGoogleのガイドラインに沿うためです。
あとはリンク先ページが検索結果ページのときとrobots.txtやnoindexタグなどでGoogleのインデックスを拒否していることが分かっているときもですかね。
Googlebotに余計な仕事をさせないようにという親切心からです。w
もし内部リンクにnofollowを付けるとしたら、ショピングカートのページが考えられます。
Googlebotはクレジットカードの使い方を知らないからね。
と、Matt Cutts氏は言っています。
でも何かメリットがあるわけではありません。
ログインページにもnofollowを付けることがありえますが、ログインページを探す検索があるかもしれないし、インデックスされたとしても普通は問題ないでしょう。
明確な理由があってアクセスしてほしくないページがサイト内にあるならばnofollowを付けても構いませんが、「なんとなく」とか「いつかどこかで誰かがそう言っていたから」という理由ならば付ける必要はまったくありません。
ネガティブな影響を受けることは通常ないはずですが、使い方を間違うと意図せずにGooglebotのアクセスを禁止してしまいインデックスされないページが出てくるかもしれません。
インデックスさせたくないなら、noindex robot meta タグを設定するほうが確実です。
自分はnofollowを付けていても外部サイトから通常のリンクが張られたらアクセスされてしまう可能性だってあります。
まとめます。
- 内部リンクにはnofollow属性を付けなくてよい。
- リンク先ページの信頼性を担保できないときの外部リンクにnofollow属性を付ける。