In-depth articlesが2回目の更新、記事が選ばれる条件の1つは長い記事であること?

[対象: 上級]

In-depth articlesの最新の状況をこの記事では紹介します。

「Google」で表示されたIn-depth articles

2度目のデータ更新

Mozが運用するMozCastの計測によると、2度目のデータ更新をIn-depth articlesが実施したようです。

計測対象キーワードのうち、In-depth articlesが表示されていた率がそれまでは5.2%だったのに対し、6.3%とわずかながら増えました。
前回の更新でも1%弱の増加でした。

より多くのキーワードでIn-depth articlesが出て来るようになっています。

またテストとして「More In-depth articles」のリンクを表示するパターンを発見しました。

More In-Depth artcles

In-depth articlesは通常の検索結果の下に3つの記事を表示します。
「More In-depth articles」を展開するともっと出て来るようです(いくつ出て来るかまでは言及なし)。

In-depth articlesの記事に選ばれる条件

Quick Sproutブログは、In-depth articlesに記事が表示されることで、Google検索からのトラフィックが30日間で13.15%増加しました。

そして、In-depth articlesに選ばれる記事の傾向として次の2つを挙げています。

  • すでに人気がある記事
  • 長い記事

すでに人気がある記事

In-depth articlesとして表示された記事は、バックリンクが多く付いていたりソーシャルメディアでの共有が多かったり、すでに人気がある記事の傾向がありました。

これは納得がいきます。

In-depth articlesの目的は深く掘り下げて詳細に書かれた記事を別枠でユーザーに紹介することです。
バックリンクやソーシャルメディアの状況を見ているかどうかは別として、深く掘り下げて詳細に書かれた質の高い記事であればたくさんリンクされたりシェアされたりするのは当然です(いわゆる「相関関係と因果関係は違う」ってやつですね)。

長い記事

In-depth articlesに選ばれた記事は選ばれていない記事に比べて、長い傾向にありました。

選ばれた記事の平均の語数が2,183語だったのに対し、選ばれていない記事の平均の語数は1,631語でした。

これも納得がいきます。
深く掘り下げて書くとしたら普通は長い記事になるはずです。
たったの2、3段落で詳細な記事は書けませんよね。

In-depth articlesの推奨条件として、Googleはページネーション設定を挙げています。

ページネーションが必要なのは長い記事です(PVを稼ぐために、むやみにページ分割しているメディアサイトは例外)。

長い記事が選ばれることをGoogleが想定しているとも推測できます。

もちろん長ければそれで十分ということではなく、必然的に長くなると考えるのが自然です(これも相関関係と因果関係)。

また、記事の長さがより重要に見えるともQuick Sproutは言っています。
リンクやソーシャルの共有がたくさん付いていても、インフォグラフィックのコンテンツはIn-depth articlesに選ばれている気配はありません。

これも当然かもしれません。

そもそも、In-depth articles なのだから、名前が示すように記事(文字情報)じゃないとだめでしょうね。

グローバル展開はいつ?

現在In-depth articlesは、米Google (google.com) だけで提供中です。

対象キーワードの拡大や表示記事数の増加テストから見ると、もっと広めていこうとしているように僕には思えます。

In-depth articlesによって、詳細が書かれた記事を読んで喜んでいる検索ユーザーがたくさんいれば、グローバルでの導入もおおいにありえるでしょう。

それに、この記事で紹介したQuick SproutやHubspotのようにIn-depth articlesに選ばれることによって、それまでなかったクエリで検索トラフィックが増えているサイトが出てきている状況もグローバル展開を後押しするかもしれません。

サイト管理者にとってもIn-depth articlesはメリットになります。

とりあえず、長い記事を書いて僕たちは準備しておきましょう。(笑)