[レベル: 上級]
SEO に一生懸命に取り組んで精通したいのであれば、今後は JavaScript に詳しくなることを、Google の John Mueller(ジョン・ミューラー)氏は推奨しました。
SEO に強くなりたいなら JS を学ぶ
reddit の SEO 掲示板に次のような相談が投稿されました。
SEO には JavaScript の知識はどのくらい重要か?
ミューラー氏はこのようなコメントを返しました。
今後数年にわたって、これまでの SEO の20年よりももっと多くの JavaScript に出くわすことになるだろう。テクニカル SEO に懸命になりたいなら、HTML は終わりにして JS をもっともっと学ぶ必要があるだろう。
しゃれた静的な HTML のサイトには利点があるから、なくなることはなさそうだ。しかしながら、実際のところは、 JS のフレームワークはいたるところで今日は使われている。静的な HTML のテクニカル SEO を十分に把握している SEO 施策者の数を考えると、自分自身を差別化したいのなら――明らかにテクニカル SEO を理解することに加えて――JS に関して次のようなことを理解すればあなたのサービスをさらに価値あるものにできる。
- どのように JS が機能するのか
- どこで JS がSEO と協調するのか
- どこで JS がSEO を阻害するのか
- 他の検索エンジンとクライアントにはどんな影響を JS は与えるのか
コーディングはみんなが好きなものではないし、SEO に関係しないものもたくさんある。しかし、SEO に懸命になるなら JavaScript は大きなチャンスになる。
JS の知識を身に付けよう
ミューラー氏が指摘しているように JavaScript の知識は SEO において、今後さらに重要性を増していくでしょう。
現在でも、JS のことがわかっていないと理解できない SEO にも関係してくる技術がたくさんあります。
PWA が最たる例ですね。
JS に強い開発者がいないと、まっとうな PWA サイトは作れないと言っても言い過ぎではないと思います(ホームスクリーンアイコン追加くらいなら簡単にできるでしょうが)。
JS の使用を厳しく制限している AMP でも JS の知識は必要です。
アルファ版がリリースされたばかりの、AMP で任意の JS を動かすことができる WorkerDOM も JS の技術です。
JS 挿入された rel=”canonical” を Google が無視する問題も、JS がいたるところで使われるようになったために発生する問題です(現在は解消)。
Google も ウェブサイトにおける JS の重要性を理解しているからこそ、Googlebot (WRS) が JS をレンダリングできるようにしたり、URL 検査ツールをはじめ、JS 実行後のレンダリング結果を検証するツールを提供したりしているわけです。
と、偉そうなことを言っていますが僕も JavaScript に詳しいわけでは決してありません。
むしろ、コーディングは苦手です(挑戦しても何度も挫折したのでもう諦めてる😥)。
それでも、自分で JS を書けないとしても、できること・できないことの理解やコードを見てどんなことをやっているかの推測、そして何よりも検索エンジンと相性が良い JS と相性が悪い JS の区別くらいは最低限でも身に付けなければならないでしょう。
さらに上位レベルを目指すなら、JS にも精通したうえで SEO を施策できるというのは、これからは本当に強みになると僕は思います。