サイトのリニューアルやドメインの移転にあわせてページ構成も変更した際に、不要になって削除するページが出てくる場合があります。
変更後の新しいサイトに対応するページがあるなら301リダイレクトすればいいのですが、ない時はどうしたらいいのでしょうか。
削除したページの被リンクやPageRankを捨ててしまうのはもったいない気がします。
“頭のいい”サイト管理者ならトップページに301リダイレクトしてせっかく貯めた資産をトップページに集めるかもしれません。
ところが、存在しなくなったページを強引にトップページに301リダイレクトして集約する技は多用しない方がよさそうです。
WebmasterWorldのフォーラム管理者のtedsterは次のように説明しています。
I know of several websites that got into ranking trouble by 301 redirecting many pages to home (or a top level page of some kind) instead of returning a 404 or 410.
It doesn’t pay to squeeze on the PR too tightly. I’d say look for important backlinks that point to problematic pages and create appropriate content at the same URL – even if it’s just an explanation about the change to the website.
“404や410を返す代わりに、多くのページをトップページ(あるいはそれに類するトップレベルのページ)にリダイレクトしてランキングのトラブルに巻き込まれたサイトのことをいくつも知っている。
PageRankをきつく絞り取ろうとしても得することはない。私なら問題となるページへ張られている重要なバックリンクを探して、同じURLに適切なコンテンツを作成するだろう。たとえ新しく作るページが単にウェブサイトの変更を説明するページであったとしてもだ。”
理由は、301リダイレクトは”Moved Permanently”(恒久的な移動)を目的としているからです。
つまり、(中身は同じままで)URLが移動したことを示します。
引越し前は3人家族の鈴木さんだったのに、引越し後は5人家族の田中さんに変わってたなんてありえないですよね。(笑)
こうした本来の目的を逸脱してランキングを操作する手法をGoogleは注意深く監視しているというのです。
301リダイレクトはブラックハットSEOにも乱用されるので、301をチェックする特殊なツールをGoogleは内部で利用していると聞いたこともあります。
無条件に301を処理するのではなく、正しく使われていて問題がないことを確認した上で旧URLの情報を新URLに受け渡しているのかもしれません。
不正を働くつもりはまったくありませんでしたが、僕もページがもはや存在しなくなって対応するページがないときはホームページへ301リダイレクトしてました。
ただこのやり方は今後は控えるようにします。
その気がなくてもGoogleににらまれるようなことは犯したくないですからね。
2、3のページなら問題ないでしょうが、何十、何百、何千となってくるとペナルティ(とまではいかなくてもランキング下落)の危険が増してきそうです。
対応するページがリニューアル先・移行先に存在しない時は、次のいずれかのオプションをとるといいでしょう。
- 対応するページを新規に作成し、301リダイレクトする。
- 「リニューアル(または移転)したため、該当ページはなくなりました」という説明ページを作って301リダイレクトする。
※404エラーページではありません。200を返す説明ページです。
※他のページへの案内をしておくとユーザーに親切ですね。 - 404または410エラーを返してページがなくなったことを伝える。
※検索エンジンのインデックスから消えます(410のほうが早い)。
※ユーザーにはカスタムエラーページでサイト内の他のコンテンツの案内をしておくと親切です。